健康自立!成功の鍵

健康な毎日を送るために、今の日本では健康自立、つまり自分の健康は自分で守る、という思いをもつ必要があると思います。

セルフメディケーションという言葉も既に定着しつつあります。

健康自立を成功させるためには、3つのキーポイントがあります。

是非、参考になさってください。

成功の鍵その1
まず、最初に自分のこころとからだをよく知ることが重要です。

重要なのは、過信せず、神経質になりすぎず、自分を客観視し、的確に判断することです。

人間は時に「自分だけは大丈夫」「ちょっと変かな、でもすぐに元に戻るだろう」と

真実を知ることを恐れ、安全であることを信じたがる傾向があります。

また逆に神経質になりすぎて、ちょっとのことで大騒ぎする癖のある人もいます。

そうした自分の個性を、客観視して、よく知ることからはじめましょう。

冷静に観察し、判断しましょう

風邪を例にとってもそうです。

風邪をひくと、喉が痛む人、頭痛がひどくなる人、皮膚にじんましんが出る人、めったに風邪をひかない人、一旦風邪をひくと長引く人、同じウイルスの風邪でも、人によって症状の度合い、症状のでかたなどが違います。

弱るところがいつも同じ人は、その部分が他人より弱い、ということになります。

めったに風邪をひかない人は免疫力が強い、ということですね。

それが個性(=体質)です。

10人いたら10とおり、それが中医学の考え方です。

成功の鍵その2
2番目の鍵は「広い視野で考える」ということです。

中医学では、ひとつの症状でも、こころとからだ全般を見渡して、その原因を探るところからはじめます。

例えば現代医学では、「耳の聞こえがおかしい」というと、様々な検査結果から「おそらくこの病名だろう」と結論が出たら、その病名に対応する薬を出します。

このとき、「耳の聞こえがおかしい」という患者の感覚よりは、検査結果のほうを重要視する傾向にあります。

中医学では検査結果も無視しませんが、感覚も重要視します。また、症状がはじまった経緯・その方の生活環境・顔が青いか赤いか、落ち着きがあるかないか、肌につやがあるか、乾燥していないか、他に気になる点はないか、など、からだ全体を見渡して考えます。

年齢が20代30代で、ある日突然耳の聴こえがおかしくなった。

耳に虫などの異物はない。

そういえば最近、仕事でストレスが重くかかってきている。

若いのに、白髪が目立つようになってきた。

その他、色々な情報を総合して「腎の機能が低下している」とわかったら、補腎薬で対応します。

何故、耳と腎が関係するのか、説明が必要になりますが、中医学では腎は水分調整を行う器官であり、腎は耳に開きょうする、といいます。

水分調整を行っている腎の機能低下により、リンパ液を含む水分代謝に異常が発生すると、耳に影響を及ぼす、ということです。

このように、総合的に考えていくと、病気改善の道筋は明るく開けてくるのです。

視野を拡大する

家族も同じです。

家族のひとりが病にかかったら、看病する人が必要になりますが、看病をお母さんにまかせっきりにしてしまうと、通常の家事をこなしながらになりますから、お母さんに重い負担がかかることになります。

負担が持続すると、いくらマルチタスクのお母さんでも倒れてしまいます。

お母さんが倒れてしまったら、家のなかの循環が止まってしまい、看病をする人もいない、家事をする人もいない、結局は自分が全部しなくてはいけないことになるのです。

家族のひとりひとりが、お母さんに負担をかけすぎないように、自分で出来ることは自分でする、買い物に行く、食事の支度を手伝う、洗濯や掃除を代わりにする、といった配慮が必要です。

結局は自分に返ってくるのです。

視野を広げて、ものごとすべてを見るようにしましょう。

成功の鍵その3
人間の生活環境は、睡眠・食事・仕事・趣味・コミュニケーション・買い物などなど、いろいろな要素から成り立っています。

これらの要素を無視して健康管理を考えても、長続きしません。

健康管理には、それなりの時間と労力がかかりますが、今現在の生活にプラスオンするわけですから、その分の時間と労力がどこかで削られるわけです。

健康に関する書籍やテレビ、インターネット情報など、さまざまな情報のなかで、自分の生活スタイルにあうものを上手に取り入れる工夫が必要となります。

それは、あなた自身にしか出来ません。

あなたの癖、生活環境、性格、性質などを一番よく知っているのはあなた自身です。

できることだけを考え、実行しましょう。

そして、自分で決めたことはなるべく長く継続できるよう、努力しましょう。

現実に実行できることだけを考え実行しましょう